なぜ咲かない?アナベルの育て方と剪定時期の真実!失敗防ぐ完全手引き
アナベルは北米原産のアジサイ科植物で、植物学上はアメリカノリノキ(Hydrangea arborescens)の変種にあたります。日本の青やピンクのハイドランジア(ホンアジサイ)が前年の夏から秋にかけて花芽を形成する「旧枝咲き」であるのに対し、アナベル最大の特徴は春以降に新しく伸びた枝に花芽をつける「新枝咲き」である点です。
この性質の違いは、栽培の難易度を大きく左右します。旧枝咲きのアジサイは花後すぐ(7月中旬頃まで)に剪定しないと翌年の花芽を切り落としてしまいますが、アナベルは冬の休眠期にどこまで深く切り戻しても、春に元気な新芽さえ伸びれば確実に花を咲かせます。寒冷地で冬の寒風によって地上部が枯れ込んだ場合でも、春の芽吹きとともにしっかり開花する耐寒性の強さも選ばれる理由です。
花色の変化もアナベルならではの見どころです。咲き始めのライムグリーンから、初夏の日差しを浴びて純白の手毬状へと変化し、秋口には乾燥して落ち着いたアンティークグリーンへと移ろいます。なお、アナベル全般の花言葉には「ひたむきな愛」や「辛抱強い愛情」が与えられており、真っ白で清らかな姿と丈夫な性質を象徴する花としてギフト需要でも定評があります。