なぜ「踊ってない夜を知らない」は再燃したか?オドループの魔力
フレデリックというバンドが持つ強烈な個性は、いかにして日本のメインストリームへと躍り出たのか。その原点は、名門レーベルA-SketchとHIP LAND MUSICなどが共同で設立した育成プロジェクト「MASH A&R」のオーディションで特別賞を受賞した瞬間にまで遡る。
当時、四つ打ちを基調としたダンス・ロックが隆盛を極めていた邦楽ロックシーンの中で、彼らの鳴らす音は明らかに異質だった。歌謡曲の哀愁、ニューウェイヴの鋭利さ、ファンクの粘り気。これらを独自のユーモアで昇華させたサウンドは、瞬く間にライブハウスのフロアを制圧していった。メジャー進出を果たしたA-Sketchのもとでリリースされた『オドループ』は、まさに彼らが切り開いた新時代の狼煙だったのだ。