内村航平を育てた母・周子氏の現在地と知られざる驚きの教育論
周子氏の子育て論が今なお教育関係者から注目を集める理由は、現代のポジティブ・ディシプリン(前向きな子育て)を何十年も前から先取りしていた点にある。
その核心は極めてシンプルだ。他人の子どもと絶対に比較しないこと。そして、結果ではなく「過程の挑戦」を最大級に褒めること。航平氏が幼い頃、技に失敗しても怒鳴ることは一度もなく、「今のひねり、かっこよかったよ」と肯定的なフィードバックを返し続けた。
自己肯定感を極限まで高められた子どもは、失敗を恐れずに難度の高い技へ挑むようになる。恐怖に打ち勝つ勇気は、親からの無条件の信頼によってしか育たないことを、周子氏は直感的に理解していた。