オホーツクの要衝で今起きている変革、美幌峠と移住戦略の全貌
峠から市街地へと下ると、見渡す限りの肥沃な大地が広がる。タマネギ、テンサイ、ジャガイモ、小麦。日本の食卓を支えるこれら基幹作物の生産現場では、地方創生・スマート農業の最前線が切り拓かれている。美幌町長の平野浩司氏が牽引する施策のもと、農業の持続可能性と収益性の両立に向けた設備投資が積極的に行われてきた。
GNSS自動操舵システムを搭載した大型トラクターが寸分の狂いもなく土を耕し、ドローンが農薬や肥料をピンポイントで散布する。過酷な労働環境をテクノロジーで改善することで、若手後継者の就農や新規参入のハードルを大幅に下げた。伝統的な職人技の勘とデータサイエンスが融合した農場では、気候変動にも負けない強靭な営農モデルが着実に構築されている。