おみくじ「吉の順番」に潜む罠?神社本庁が明かした序列の真実
神社のおみくじ文化と並び、日本の運勢文化の骨格を作ったのが寺院に伝わる「元三大師みくじ」である。平安時代の天台宗の僧侶・良源(元三大師)が観音菩薩に祈念して授かったとされる百首の漢詩が、今日のおみくじの原型とされている。
この伝統を今も忠実に守り続けている代表格が、東京・台東区の浅草寺だ。浅草寺のおみくじは「凶が多い」として国内外の観光客の間で広く知られている。古来の百番みくじの規定割合を厳格に保持しており、100本中、大吉は17本、中吉は4本、吉は35本、そして凶は実に30本含まれている。
3割近い確率で凶が出るという事実は、現代の商業的な観光施設であれば敬遠されかねない。しかし浅草寺側は「凶が出たからといって恐れる必要はない。慎み深い行動を心がけることで、運気は必ず好転へと向かう」と説く。運勢の底を知ることは、飛躍に向けた自戒の契機に他ならない。