オミクロンワクチン死亡事例の真実:厚労省発表と救済認定を徹底追跡
SARS-CoV-2 オミクロン株に対する各種変異株対応ワクチンの導入以降、医療機関から提出された副反応疑い報告は、ワクチンの安全性監視における中核的なデータセットだ。厚生労働省副反応疑い報告データベースに集積された膨大なデータを精査すると、従来の株を対象とした従来型ワクチン接種期と比較して、報告件数や症例構成に一定の傾向が見えてくる。
死亡例として記載された症例の多くは、基礎疾患を有する高齢者に集中しているのが実態だ。しかし、「接種後の死亡(時間的前後関係)」と「ワクチンが原因である死亡(医学的因果関係)」の混同が、社会的な混乱や誤解を生み出す要因にもなった。厚生労働省が公開する詳細集計を見ると、解剖が実施された症例と臨床経過のみの記載にとどまる症例とで情報の精度に格差があり、検証の難しさを象徴している。