パナソニック楠見改革の全貌!テスラ提携と巨額車載電池投資の勝算
次世代EVの性能と航続距離を大きく左右するとされるのが、車載電池事業を担うパナソニック エナジーが心血を注ぐ「4680系車載用リチウムイオン電池プロジェクト」だ。従来の2170系セルと比較して容量を約5倍に拡大するこの大口径円筒形バッテリーは、パック設計の簡素化とコスト低減を両立させる切り札と位置づけられている。
しかし、セルの大型化は熱マネジメントや製造時の微細な欠陥制御において極めて高いハードルを伴う。量産化の初期段階では歩留まりの確保に苦心したものの、国内マザー工場での検証を経て、量産体制の確立に向けた道筋が整ってきた。
安全性を担保しながら高いエネルギー密度を実現する技術力は、中韓の競合メーカーが容易に模倣できない領域だ。高品質を武器にプレミアムEV市場でのデファクトスタンダードを狙う同社の戦略は、極めて野心的でありながら現実的な勝算に基づいている。