錦織圭と観月あこ(山内舞)の現在——世間のバッシングを乗り越え、ベテラン現役生活を静かに支え続ける「家族のリアル」
股関節の手術、膝の故障、足首の痛み。錦織圭のキャリア後半は、まさに満身創痍との戦いだった。元世界ランキング4位という輝かしい実績を持つ彼にとって、ツアー下部大会からの再出発や、復帰と離脱を繰り返す現実は、精神を削り取るのに十分な試練だ。
引退の二文字が頭をよぎる局面で、精神的なアンカー(錨)となったのが家庭の存在である。どれほどコート上で挫折を味わおうと、自宅や滞在先のホテルに戻れば、妻と子供たちが変わらぬ笑顔で待っている。勝敗やランキングという評価軸から完全に切り離された「素の自分」に戻れる場所。それこそが、30代後半に入ってもなおコートに立ち続ける錦織の、折れない心の源泉だ。