清元延寿太夫が紡ぐ至高の芸脈!尾上右近と拓く歌舞伎座の未来
文化十一年(1814年)の創始以来、江戸三味線音楽の頂点として君臨してきた清元宗家。その重厚な歴史のバトンを受け継いだのが七世 清元延寿太夫だ。父である六世延寿太夫の急逝に伴い、若くして名跡を継承した彼の歩みは、重責との対峙であり、芸の求道そのものだった。
清元節の真骨頂は、高音を多用する華やかで繊細な節回しと、台詞のニュアンスを巧みに表現する語りの技巧にある。当代は歴代宗家が培った様式美を血肉化しながらも、決して形骸化させない。言葉ひとつひとつの響きに現代に通じる体温を与え、邦楽界の牽引役として揺るぎない地歩を固めている。