熱狂の首都から世界遺産の棚田へ!進化を遂げたルソン島現地取材
熱気と混沌の象徴とされるマニラ首都圏は、いま劇的な再開発の波に洗われている。ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)に代表される近代的なエリアには先進的なIT企業が居を構え、無数のカフェやギャラリーが若者で賑わう。だが、そのハイテクな街並みから目と鼻の先には、16世紀のスペイン統治時代の面影を残す城塞都市イントラムロスが静かに横たわっている。
石畳の路地を歩くと、国家の独立に命を捧げた国民的英雄ホセ・リサールの記憶が、いまなお街のあちこちに息づいていることがわかる。彼が収監されていたサンチャゴ要塞の重々しい石壁は、時代の荒波をくぐり抜けてきた歴史の生き証人だ。過去の苦難と未来への熱狂が、同じ空の下で交錯している。