日本画の虎はなぜ猫似?若冲・応挙ら巨匠が描いた幻獣の謎と真実

日本画の虎はなぜ猫似?若冲・応挙ら巨匠が描いた幻獣の謎と真実

日本画の虎はなぜ猫似?若冲・応挙ら巨匠が描いた幻獣の謎と真実について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

日本画において虎が繰り返し描かれてきた背景には、強力な信仰と風水的な意味合いがあります。中国古代の四神思想において、虎は西方を守護する神獣「白虎(びゃっこ)」とされ、秋や金行を司る存在です。その圧倒的な武勇から、虎の絵には魔除け・厄除け・家内安全の強い御利益があると信じられてきました。

戦国時代から江戸時代にかけて、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康をはじめとする武将たちに重用されたのが狩野派による『龍虎図屏風』です。天に昇り雨雲を呼ぶ「龍」と、地を走り風を巻き起こす「虎」を一対で描く構図は、天地の調和を表すとともに、武家の絶対的な権威と軍事力を誇示する最高峰のモチーフとして重宝されました。

また、「虎は一日にして千里を行き、千里を帰る」という中国の故事から、無事に帰還することや活力旺盛な生命力の象徴、さらには子虎を慈しんで育てる習性から「子宝」「親子の絆」の象徴としても慶事の掛軸に好まれました。

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伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。