日本の定番ビールの99%はラガー?エールとの違いと旨さの真相
アサヒスーパードライ、キリン一番搾り、サッポロ生ビール黒ラベル、ヱビスビール――日本の食卓や酒場を彩るこれらの定番銘柄は、すべて「ラガービール」に属しています。国内市場におけるシェアは実に99%以上に達しており、私たちが「とりあえずビール」と注文して出てくるものの正体は、ほぼ例外なくラガーです。
そもそもラガー(Lager)という言葉は、ドイツ語で「貯蔵する」「保管する」を意味する「Lagern(ラーゲルン)」に由来します。その誕生は中世バイエルン地方(現在のドイツ南部)にさかのぼり、当時の醸造家たちが冷涼な洞窟やアルプスの氷を活用し、低温で長期間じっくりと貯蔵・熟成させたことが始まりでした。
当時のビール造りは腐敗との戦いでしたが、雑菌が活動できない低温環境でじっくり時間をかけて発酵させることで、驚くほど品質が安定し、澄み切った黄金色の美酒が誕生したのです。この画期的な貯蔵技術こそが、現代に続くラガービールの原点となっています。