【現地報告】アラスカ州を揺るがす「2026年の劇変」——環境危機と資源ラッシュの最前線で何が起きているのか?
大自然の保護か、それとも次世代産業のための鉱物資源開発か。現場では今、深刻な対立が深まっている。
EV(電気自動車)や風力発電に不可欠な材料となる稀少金属(レアアース)。中国依存からの脱却を目指す米連邦政府は、巨大な埋蔵量が確認されたアラスカ内陸部での採掘プロジェクトを急速に後押ししている。巨額の投資と雇用創出を期待する地元経済界は歓迎の声を上げる。
しかし、坑道建設や化学処理がもたらす水質汚染への懸念は根強い。野生のサーモンが遡上する清流を守りたい環境団体や漁業関係者は、過度な開発に対して徹底抗戦の構えだ。「緑の未来」を作るために極北の自然を破壊するという皮肉な矛盾に、地域社会は引き裂かれている。