リッケンバッカーの真実|弾きにくい噂の真相と名機4003の魅力
リッケンバッカーのベースを語る上で避けて通れないのが、ヴィンテージの名機「4001」と、後継として現在もフラッグシップを務める「4003」の違いです。外観は酷似しているものの、内部構造と実用性には決定的な差が存在します。
最大の変更点はトラスロッド構造の強化です。1960年代から70年代にかけて製造された4001は、フラットワウンド弦の使用を想定した旧式のロッド設計でした。80年代以降に普及した高テンションのラウンドワウンド弦を張るとネックが反りやすく、調整に特殊な治具と技術を要しました。これに対し、1980年に登場した4003は現代的なロッド設計へと刷新され、ネックの剛性とメンテナンス性が飛躍的に向上しています。
サウンド面におけるリッケンバッカーのベース音の特徴は、メイプルスルーネック構造がもたらす極めて長いサステインと、「ピアノの低音弦」と形容されるゴリッとした金属的なアタック感にあります。さらに現行の4003には、プッシュ/プル式の「ヴィンテージ・トーン・セレクター」が標準装備されており、ローカットコンデンサーを介した乾いた60年代トーンと、モダンで太い重低音を瞬時に切り替えられるフレキシブルさを獲得しました。