ロンドンV&A徹底解剖!デザインの聖地を巡る裏技と至高の展示
この壮大なミュージアムの起源は、1851年にハイドパークで開催された第1回ロンドン万国博覧会に遡ります。産業革命の頂点にあった英国で、工業製品の品質とデザインの向上を強く訴えたのがヴィクトリア女王の夫であるアルバート公でした。万博の莫大な収益をもとに、「すべての国民、とりわけ労働者や職人に優れたデザインを開放する」という当時としては画期的な理念を掲げて設立されたのが前身の産業博物館です。
1899年、礎石を据えたヴィクトリア女王によって現在の名称へと改められました。王室のコレクションを誇示するためではなく、産業と芸術を結びつけ、装飾美術・工芸史そのものを体系化しようとした二人の先見の明は、今なお館内のあらゆるギャラリーに色濃く息づいています。