若きトム・クルーズの衝撃美!世界を制覇した伝説の原点を検証
1996年、トムは自ら製作会社を立ち上げ、プロデューサー兼主演として『ミッション:インポッシブル』を世に放つ。ブライアン・デ・パルマ監督を迎えたこのスパイサスペンスは、彼が単なる「演じる側のスター」から「映画全体を掌握するクリエイター」へと変貌を遂げた記念碑的作品となった。
CIA本部への宙吊り侵入シーンをはじめ、スタントマンに頼らず自らの肉体を極限まで追い込む姿勢はこの頃から既に確立されていた。80年代の青春映画で世界を熱狂させた端整なアイドルは、90年代を通じて命懸けのスペクタクルを観客に届けるアクション映画の孤高の求道者へと進化を遂げたのである。CG技術が急速に発展する時代にあって、リアルな身体性にこだわり抜くトムの哲学は、この第一作の成功から揺るぎないものとなった。