さくらももこが最期まで隠した乳がん闘病の真相と遺された願い
さくらももこが乳がんの宣告を受けたのは、逝去から約7年ほど前だったとされる。当時から定期的な通院と投薬治療を余儀なくされていたが、本人の強い意志により病状は完全に秘匿された。仕事関係者との打ち合わせでも、自らの体調に触れることは一切なかったという。
公表を避けた理由は明快だった。まる子の日常に「作者の病」という現実の影を落としたくない。読者に同情や心配を抱かせることなく、ただ無心に笑ってほしい。その純粋な創作倫理が、過酷な闘病生活をひた隠す決断へとつながった。体力の衰えを感じながらも、自宅のアトリエでギリギリまで原稿と向き合い、締め切りを守り通した姿は、まさに表現者としての矜持そのものだった。