三島由紀夫はゲイだったのか?禁色と証言で迫る文豪の禁断実像
日本国内で長年タブー視されてきた三島のセクシャリティは、海外においてむしろ熱狂的な関心の対象であり続けている。その象徴が、ポール・シュレイダー監督による映画『ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ』だ。
三島邸の遺族の意向で日本国内では長らく劇場公開が見送られてきた幻の傑作だが、海外の映画祭やシネフィルコミュニティではカルト的人気を誇る。映画は三島の同性愛と美的狂気を鮮烈なヴィジュアルで描き、彼を20世紀最大の異端児として定義した。
現在、NetflixやHBOをはじめとするグローバル配信プラットフォームの台頭により、世界のクィアカルチャーの文脈から三島文学を再解釈する動きが加速している。西洋の規範に抗い、自らのセクシャリティを武器に世界文学へと昇華させた三島由紀夫。彼の作品は、トランスグレッシブ(越境的)な芸術の極北として、若い世代のクリエイターたちを惹きつけてやまない。