三葉虫とフズリナが暴く古生代の謎!示準化石が書き換える地球史
古生代初期の生命の爆発的進化、いわゆる「カンブリア爆発」の真相を語る上で欠かせない場所が、カナダのロッキー山脈に位置するバーグス頁岩だ。ここで無数の奇妙な生物群の化石を発見し、科学界に激震を与えたのが古生物学者のチャールズ・ウォルコットである。
ウォルコットが発見した化石群は、甲殻類や三葉虫の祖先のみならず、現代の目で見ても異様としか言いようのない形態を持つアノマロカリスやハルキゲニアなど、軟体組織まで鮮明に保存された奇跡的なものだった。この発見は古生物学・地質学業界のパラダイムを根底から覆し、生命進化の初期段階における実験的試みを鮮明に浮き彫りにした。
最新の技術で再解析が進むバーグス頁岩の試料からは、当時の生態系ピラミッドの複雑さや、軟体動物の微細な内臓器官までもが浮き彫りになっている。ウォルコットが現地で叩き割った一塊の頁岩は、百年の時を超えた今なお、我々に新たな驚きを与え続けている。