桑野信義の現在と復活劇!がん克服と志村けんへの想い、魂の音色
1980年、黒塗りの顔に純白のタキシードという鮮烈なビジュアルでデビューした「シャネルズ」。彼らが奏でる本格的なドゥーワップコーラスとソウルフルなサウンドは、当時の歌謡界に巨大な衝撃を与えた。リードボーカルの鈴木雅之を中心に構成されたグループにおいて、唯一無二のスパイスとなっていたのが桑野の存在である。
プロのトランペッターであった父の血を受け継ぎ、幼少期から英才教育を受けていた桑野は、単なる賑やかし役ではない。卓越したテクニックに裏打ちされたトランペット奏者として、バンドのアンサンブルを根底から支えていた。後に「ラッツ&スター」へと改名し、「め組のひと」や「Tシャツに口紅」などメガヒットを連発するなかでも、彼の華麗なソロパートは常に楽曲のハイライトとして輝きを放っていた。