サラブレッドは馬刺しになるのか?引退馬の行方と食肉化の真相
競走馬の登録抹消時に発表される書類には、行先として「乗馬」と記載されるケースが非常に多く見られます。しかし、ここに引退競走馬の殺処分を巡る構造的な課題が隠されています。
全国の乗馬クラブや大学の馬術部で飼育できる頭数には物理的な上限があります。また、レースで勝つために気性を研ぎ澄まされてきたサラブレッドは、一般の初心者が安全に乗れる乗馬にするための「リトレーニング(再調教)」に多くの時間とコストを要します。気性が荒すぎて乗馬に適さない馬や、持病・怪我を抱えた馬は、乗馬クラブに引き取られた後、短期間で転売されて行方不明(使途不明)となる事例が長年問題視されてきました。
用途変更欄に「乗馬」と書かれていても、それが「安全な終生飼育」を意味するわけではないという点は、引退馬の行方を追う上で知っておくべきシビアな現実です。