サザエさんの生みの親・長谷川町子の生涯!独身の真相と激動の素顔
町子の逝去から約2か月後の1992年7月、漫画文化の発展と国民生活への多大な貢献が認められ、国民栄誉賞が授与されました。漫画界からの受賞は初、女性としては歌手の美空ひばりに次ぐ史上2人目の快挙でした。授賞式には姉の毬子が出席し、町子の遺志を引き継ぎました。
国民的作家でありながら、町子本人は極度の恥ずかしがり屋で、テレビやラジオなどのメディア出演を頑なに拒み続けたことでも知られています。その知られざる素顔は、自伝的コミックエッセイ『サザエさんうちあけ話』や『サザエさん旅ある記』に生き生きと描かれています。
町子は大変な美術愛好家であり、国内外の絵画や陶芸品を情熱的に収集する一面を持っていました。休日に骨董市を巡ったり、百貨店の美術展に足を運んでは気に入った作品を買い集めたりすることが、過酷な執筆活動における最大の息抜きだったのです。社交界からは距離を置き、家族と愛犬、そして大好きな美術品に囲まれて暮らす慎ましやかで芯の強い女性でした。