サザン『アロエ』の深層メッセージ解読!桑田佳祐が託した制作秘話
一聴すると、華やかなダンスホールで身体を揺らすためのパーティーソングに聴こえるかもしれない。だが、歌詞の細部に目を凝らすと、そこには厳しい現実社会を生き抜く人々への泥臭くも温かいメッセージが凝縮されている。タイトルに冠された「アロエ」という植物。過酷な乾燥地帯でも力強く群生し、傷口に塗れば消炎効果を発揮するこの多肉植物は、傷つきながらも現代をたくましく生きる人々の「生命力」と「治癒」の象徴に他ならない。
桑田佳祐は、時にナンセンスな言葉遊びの皮を被せながら、その内側に強烈な鼓舞の思想を忍ばせる。打ちのめされても何度でも起き上がる泥臭い生き様を肯定し、肯定するだけでなくダンサブルなビートに乗せて笑い飛ばす。それこそが、この楽曲に隠された最大のレゾナンス(共鳴)なのだ。