杉田智和が明かす『ハルヒ』秘話!キョン役誕生とアフレコの全貌
アフレコスタジオは、常にピンと張りつめた緊張感と、キャスト陣の圧倒的なエネルギーがぶつかり合う熱気に満ちていた。ヒロインの涼宮ハルヒを全身全霊で演じる平野綾の爆発的なパッションに対し、杉田はいかにしてその勢いを受け止め、作品全体のテンポを維持するか模索を重ねたという。突発的なテンションの変化に対応する即興的な間合いの取り方は、キャスト同士の密な信頼関係があってこそ成立したものだった。
マイクの前に立つ一瞬の緊張感とは対照的に、休憩時間にはキャストやスタッフを交えた和やかな雑談が繰り広げられていた。時にコミカルで、時に真剣な議論が交わされたスタジオの雰囲気が、そのまま劇中のSOS団のリアルな空気感として画面に投影された。後年、杉田自身も「あの現場での濃密なやり取りが、自分自身の役者としてのスタンスを大きく形作った」と振り返っている。