上杉謙信は梅干しで命を落としたのか?酒豪伝説と49歳急死の真相
上杉謙信を語るうえで外せないのが、宿敵・武田信玄が今川氏によって塩の供給を断たれた際、越後から適正価格で塩を流通させたとされる「敵に塩を送る」の故事です。この逸話からも分かる通り、日本海に面した越後は塩の生産と流通の重要拠点であり、領民も武士も塩を豊富に利用できる環境にありました。
寒冷地である東北・北陸地方では、冬季の食料確保のために食材を濃い塩分で漬け込む文化が根付いています。塩が身近であり、保存食作りに欠かせない風土であったことは、越後武士の強靭な肉体と持久力を支える源泉でした。しかしその一方で、血管系疾患のリスクを構造的に高めるという二面性を孕んでいたのです。