「神風怪盗ジャンヌ」から「アイナナ」まで――カリスマ漫画家・種村有菜の「炎上」が私たちに問いかける、Sns時代のクリエイター境界線
彼女を取り巻く議論の中で、最も頻繁に議論の対象となるのが「同人活動」へのスタンスだ。自身がキャラクター原案を務める作品や、他者の著作物に対する二次創作同人誌を即売会で頒布したことは、ファンの間で大きな波紋を呼んだ。「公式関係者が同人誌を売るべきなのか」「著作権のグレーゾーンを自ら踏み荒らしているのではないか」という批判だ。
日本のオタクカルチャーは、暗黙の了解(グレーゾーン)によって支えられてきた側面が強い。公式側が二次創作を黙認することで、コミュニティ全体が活性化するというエコシステムだ。しかし、影響力のあるプロの作家がその境界線を曖昧にしたまま活動したことで、ファンコミュニティ内での「マナー」や「ルール」を巡る対立が激化。これがネット上での長期的な不信感へと繋がっていった。