沈黙を破る安倍昭恵の現在地 政界を揺るがす新プロジェクトの真相
だが、その奔放さと無防備さは、時に巨大な政治スキャンダルの引き金ともなった。森友学園をめぐる騒動は、彼女の人生と政権運営に消えない影を落とした最たる事件である。名誉校長への就任、籠池夫妻との距離感、そして官僚組織の公文書改ざんという未曾有の事態への発展――。
報道・出版メディア業界は連日連夜、彼女の責任と関与を激しく追及した。魔女狩りめいたバッシングと、権力乱用への正当な批判が入り混じる狂騒の中で、生身の彼女の葛藤はどれほど正確に伝えられただろうか。「人の善意を疑わない無邪気さが、政治の権謀術数に利用されてしまった」と振り返る側近の言葉は、善悪の二元論では割り切れない政治の残酷さを物語っている。