神田錦町テラススクエアの全貌!緑と歴史が織りなす次世代拠点
このプロジェクトの背景には、神田錦町三丁目共同開発事業という極めて野心的な都市再生の取り組みが存在する。かつてこの地には、日本の近代広告文化を牽引してきた博報堂の旧本館が佇んでいた。昭和初期のモダニズムとクラシックな美意識が息づくその面影をいかにして後世に残すか——開発陣が下した決断は、歴史の破壊ではなく「再生と融合」だった。
設計を手掛けた日建設計は、博報堂旧本館の外観意匠を低層部に精巧に再現。保存された記憶の上に、地上17階・地下2階のシャープなガラスのタワーを積層させるという、大胆かつ繊細な建築手法を選択した。この重層的なアプローチによって、訪れる者は過去から未来へと続く時間のグラデーションを肌で体感することができる。