勝率が激変する返し馬の真実!パドックでは見抜けない激走気配
競馬の祭典である日本ダービー(東京優駿)や年末のグランプリ有馬記念など、数十万人の大歓声が地響きのようにスタンドを揺らすビッグレースでは、返し馬の持つ意味がさらに跳ね上がる。普段とはまったく異なる異常な熱気と歓声に包まれたとき、競走馬が精神的な平常心を保てているかどうかが、そのまま着順へと直結するためだ。
東京競馬場の芝2400メートルで行われる日本ダービー(東京優駿)では、芝コースを広々と使った伸びやかなキャンターができているかが最重要のポイントとなる。スタンド前の大観衆の前を通過する際、パニックを起こして制御を失うような馬は、長丁場のレースでスタミナを温存することが極めて難しい。逆に、歓声を心地よい緊張感へと昇華させ、堂々と力強いステップを踏み出す馬は、大舞台での激走を期待できる。
中山競馬場のトリッキーな小回りコースで行われる有馬記念では、コーナリングの滑らかさと瞬発力の準備状態が成否を分ける。タイトなコーナーが続く舞台だからこそ、本馬場入場時に左右のバランスを崩さず、手綱の指示に対して素直にギアを切り替えられる柔軟性が求められる。大一番のプレッシャーに呑まれず、自らの走りに没入している馬を探し出すことが的中の近道だ。