勝ち馬に乗る選択は正解か?激動市場で生き残るトップの立ち回り術
ハイリスク・ハイリターンの代名詞とされるベンチャーキャピタル業界も、実態は勝ち馬追随のプロフェッショナル集団だ。シード期の数千万円の投資で種を撒きつつも、本当に巨大な資金が動くのはシリーズB以降、すでにプロダクトマーケットフィット(PMF)を達成し、トラクションが出ている企業に対してである。
現代のビジネス戦略論において重視されるのは「ネットワーク効果」と「規模の経済」だ。デジタル空間では勝者総取り(Winner-Take-All)の力学が強く働くため、2番手以下の企業に投資する価値は急速に減衰する。VC各社が熾烈な奪い合いを演じるのは、まさに誰もが認める「勝ち馬」の割当枠だ。生存バイアスを逆手に取り、生き残る確率が指数関数的に跳ね上がった段階で一気にアクセルを踏み込むことが、機関投資家の掟となっている。