生きづらさは武器になる?繊細さんが秘める驚きの才能と新常識

生きづらさは武器になる?繊細さんが秘める驚きの才能と新常識

生きづらさは武器になる?繊細さんが秘める驚きの才能と新常識の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

そもそも、この気質はどのようなメカニズムで生じているのか。学術的な源流を辿ると、1990年代にアメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱したハイリー・センシティブ・パーソン(HSP)の概念に行き着く。博士が提唱した中核概念こそが「感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity / SPS)」である。

感覚処理感受性は、病気や精神疾患の診断名ではない。全人口の約15〜20%、およそ5人に1人が生まれつき持っている生得的なパーソナリティ特性だ。人間だけでなく、イヌやサル、鳥類、さらには魚類に至るまで100種以上の生物に同様の個体差が確認されている。アメリカ心理学会(APA)が発行する学術ジャーナルなどでも、刺激を深く処理する脳の島皮質や共感に関わるミラーニューロンの活動が高いことが fMRI 研究によって繰り返し実証されてきた。

集団全体が危険を顧みず突進するタイプばかりでは、未知の捕食者や環境変化によって種が全滅しかねない。群れのわずかな異変をいち早く察知し、慎重に行動するセンサー役が生存戦略として不可欠だった。繊細さは進化の過程で淘汰されず残された、極めて合理的な生存システムなのだ。

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山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。