世界的ダンサーTakahiroの革新劇!坂道とマドンナを唸らせた全貌
彼の名前が世界規模で刻まれた原点は、ニューヨーク・ハーレムにあるブラックミュージックの殿堂、アポロ・シアター(Apollo Theater)のステージ「アマチュアナイト」だ。目の肥えた、そして何より感情を露わにする観客がひしめくこの過酷な舞台で、東洋からやってきた青年は見事なまでの連覇を成し遂げた。ブーイングが飛び交うことも日常茶飯事の空間を、静寂と熱狂へと一変させたのは、研ぎ澄まされた身体コントロールと日本人特有の繊細な情緒美だった。
当時、米国ダンス界におけるアジア人の立ち位置は決して容易なものではなかった。しかし、TAKAHIROは技術の模倣を捨て、自身のアイデンティティを叩きつけるような独自のムーブメントを確立。Hip-hopのダイナミズムを土台にしながら、間(ま)を活かした緩急で観客を呑み込み、全米放送のテレビコンペティションでも優勝を果たすなど、確固たる地位を築き上げた。