世界三大美女の定説が崩壊?教科書が隠した美貌の真実と選定の謎
「彼女の鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変わっていただろう」。パスカルの有名な言葉が植え付けた絵画のような美貌の幻想は、冷酷な考古学的事実の前に沈黙を余儀なくされている。
大英博物館に所蔵されている当時の銀貨に刻まれたクレオパトラ7世の横顔は、鷲鼻で顎が突き出た、お世辞にも現代的な「美」とは呼びがたいものだ。同時代の歴史家プルタルコスも、彼女の容姿自体は並外れたものではなく、真の魅力はその会話術、多言語を操る知性、そして相手を惹きつける声にあったと記録している。9カ国語を自在に操り、複雑な地中海の外交戦を単身で渡り歩いた実務型の政治指導者。歴史ドキュメンタリーが明らかにする最新の復元像は、美貌で男たちを狂わせた「魔性の女」ではなく、卓越した交渉力でプトレマイオス朝の延命を図ったリアリストの姿を容赦なく照らし出す。