「世界一ブサイク」な深海魚の真相!地上で崩れる姿と驚異の生態
ニュウドウカジカが一躍有名になった背景には、あるユーモラスかつ切実な保全運動が存在する。イギリスの科学プレゼンターであり生物学者でもあるサイモン・ワットが立ち上げた「醜い動物保存協会」だ。
2013年、同協会はオンラインで「世界で最もブサイクな動物」を決めるコンテストを開催した。ジャイアントパンダやトラのように、愛くるしい見た目で多額の保護資金を集めるスター動物ばかりに光が当たる現状に対する反論だった。華やかな生物の陰で、地味で容姿に恵まれない種が誰にも知られず絶滅していく危機を救うべく、あえて不格好な動物たちにスポットライトを当てたのである。
数々の珍奇な生物を押しのけ、圧倒的票数で1位に輝いたのがニュウドウカジカだった。サイモン・ワットらの活動はメディアの関心を一気に引き寄せ、愛くるしさだけが生物保全の基準ではないという重要な課題を世界中に突きつける結果となった。