世界最大級の木造美!東本願寺の知られざる歴史秘話と特別拝観
なぜ京都の玄関口に「東」と「西」の本願寺が隣接して存在するのか。その背景には、戦国時代の動乱と天下人による密やかな政治的駆け引きが隠されている。鎌倉時代に親鸞聖人が開いた浄土真宗は、室町から戦国期にかけて絶大な世俗的勢力を獲得した。これを危険視したのが徳川家康だ。関ヶ原の戦い直後、家康は教団の分裂を促す形で土地を寄進し、勢力の弱体化を図ったとされる。
こうして生み出されたのが、現在の真宗大谷派の本山たる東本願寺である。政治的思惑という激流の中で生まれた寺院でありながら、市井の人々の深い信仰に支えられ、独自の文化と教えを今日まで守り抜いてきた。歴史の影に潜む権力者たちの思惑を知った上で境内を巡ると、一彫り一彫りの木彫や柱の配置にまで異なる深みが宿って見えてくる。