世界を魅了する空間演出の舞台裏!一流花職人が明かす美の極致
日本のフラワーシーンを世界水準へと押し上げた立役者を語るうえで、対照的な二人の巨星の存在は外せない。ひとりは、端正なボックスフラワーでフラワーギフトの概念を一変させ、北欧のミニマリズムと日本の繊細さを融合させたニコライ・バーグマンだ。洗練されたカラーグラデーションと緻密な配置計算は、フラワーデザインを工芸品から高付加価値なラグジュアリーカルチャーへと昇華させた。
対して、花を宇宙空間や深海、氷塊の中へと送り込み、過酷な極限状態における生命の痙攣を暴き出すのがフラワー・アーティストの東信(あずま まこと)だ。彼の実験的なボタニカルアートは、パリやニューヨークのアート界を震撼させ続けている。静謐な美と獰猛な生命力。アプローチは対極でありながら、両者が示した「植物は空間と概念を支配する最強のメディアである」という思想は、次世代のクリエイターたちに決定的な影響を与えている。