世界を魅了する日仏映画の架け橋ローラン・グナシアの全貌とは
日本映画界に鮮烈なインパクトを残した平柳敦子監督の長編デビュー作『オー・ルーシー!』。カンヌ国際映画祭の批評家週間をはじめ、サンダンス映画祭やインディペンデント・スピリット賞など世界各地の映画祭で絶賛を浴びたこの作品の背後には、彼の手腕があった。
主演を務めた寺島しのぶが放つ圧倒的な孤独とユーモア、そこにジョシュ・ハートネットや役所広司といった実力派が絡み合う贅沢なアンサンブル。ドメスティックな枠組みにとどまりがちだった日本映画の製作スキームに対し、本作は本格的な国際共同製作の可能性を明確に証明してみせた。
資金調達からキャスティング、ポストプロダクションに至るまで、国境をまたぐプロジェクトを形にする作業は容易ではない。言語の壁だけでなく、映画制作に対する根本的なアプローチの違いを擦り合わせる粘り強い交渉力があってこそ、あの独特のビターで愛おしい世界観はスクリーンに結実した。