世界を揺さぶる魂の歌声!小比類巻かほる再評価の波と名曲の裏側
1985年の鮮烈なデビュー以来、彼女のキャリアは破竹の勢いで加速していった。当時、名だたる気鋭アーティストを擁して日本のポップシーンをリードしていたレーベル、エピック・ソニーにおいて、彼女の放つオーラは別格だった。シンセサイザーの効いたソリッドなビートの上で、どこまでも高く力強く突き抜けるボーカル。それは歌謡曲の枠組みを根底から覆す、まさに新しい時代の到来を告げる響きだった。
1987年にリリースされた代表曲『Hold On Me』は、テレビドラマの主題歌に起用されオリコンチャート上位を席巻。日本中のお茶の間とライブハウスを揺るがす大ヒットを記録する。だが特筆すべきは、商業的成功以上にそのサウンドの完成度だ。ブラスセクションとギターのカッティングが織りなす疾走感に、一瞬たりともブレない彼女の芯の通った歌声が絡み合い、J-POP黎明期における金字塔として今なお色褪せない輝きを放っている。