実力派・小泉道子が放つ異彩と熱狂の裏側、独占取材で迫る新境地
これまで公に語られることのなかった制作現場の舞台裏を取材すると、彼女の並外れたストイックさを裏付けるエピソードが次々と浮かび上がってくる。難役を演じるにあたり、数カ月前から私生活のルーティンを役柄に合わせて完全に作り変え、撮影期間中はスマートフォンの電源すら切って役に没入することもあったという。
「テストの段階から本番以上の熱量でぶつかってくるため、カメラマンが思わず圧倒されてフレームを外しかけたことがある」。そう語るベテランスタッフの表情には、畏怖と敬意が入り混じる。脚本の解釈を巡って監督と深夜まで議論を交わし、登場人物の生い立ちを自らノート数冊分に書き出して現場に持ち込む。妥協なきクリエイティビティの追求が、名シーンの数々を生み出す原動力となっている。