私立一強の時代に打つ楔。2026年、なぜ今「公立の逆襲」が甲子園を揺さぶるのか
私立校のような特待生制度や学費免除の枠組みは、公立校には存在しない。中学時代にドラフト候補と騒がれた逸材がそのまま入学してくるケースは極めて稀だ。
だからこそ、指導者に求められるのは「ゼロからの育成力」である。高校入学後に急成長を遂げる選手が後を絶たない。中学時代は補欠だった選手が、適切なフィジカルトレーニングと栄養管理、そして丁寧な個別指導によって、140キロを超える本格派投手に化ける。ダイヤの原石を自らの手で磨き上げるプロセスこそが、公立校の現場にある醍醐味なのだ。