松阪牛の本場で味わう至高の昼食!地元民が通う厳選名店ガイド
松阪の昼を語る上で、絶対に忘れてはならない存在が「松阪鶏焼き肉」だ。高級な牛ばかりが注目されがちだが、地元住民にとってのソウルフードといえば、むしろ網の上で香ばしく煙を上げる鶏肉の方である。
かつて採卵を終えた鶏を自家消費するために味噌ダレで焼き上げたことが始まりとされ、網焼きスタイルで提供されるのが特徴だ。甘辛い赤味噌ベースの濃厚ダレにたっぷりのニンニクを効かせ、若鶏の柔らかさや、噛むほどに旨味が滲み出る親鳥(ひね)の歯ごたえを存分に堪能する。一皿400円〜600円程度という圧倒的なコストパフォーマンスも魅力で、山盛りのご飯と赤出汁を添えても千円台前半で満腹になる。
週末ともなれば郊外の専門店には開店前から長蛇の列ができる。気取らず、飾り気もなく、ただ純粋に美味い肉と飯に向き合うこの文化こそ、松阪という街の奥深い懐の深さを物語っている。