宿題と定期テスト廃止の衝撃!麹町中学校が拓いた公教育の現在
この改革のうねりは公教育の枠内にとどまらない。工藤氏が後に校長を務めた横浜創英中学・高等学校をはじめとする私学へのノウハウ移植は、学校教育のあり方そのものを再定義する契機となった。公私を問わず、従来型の管理教育から生徒主体の学びへと舵を切る学校が首都圏を中心に急増している。
さらに、公教育・学校教育産業の構図にも地殻変動が起きた。暗記中心の定期テスト対策を主軸としていた学習塾や教材会社は、探求学習や思考力重視のアセスメントに対応する新サービスの開発を余儀なくされている。自ら学ぶ生徒の増加は、教育産業全体に対して「受動的な補習」から「個々の興味を深める伴走型支援」への転換を強く迫る結果となった。