ストーブのやかん加湿は本当に安全か?プロが教える最強裏ワザ
冬場になると、救急搬送や製品事故の相談窓口には特有の事例が積み重なる。独立行政法人国民生活センターには、暖房機器の上に置かれたやかんが転倒し、熱湯を浴びた乳幼児や高齢者が重度の火傷を負ったという痛ましい報告が毎年のように寄せられている。地震の揺れはもちろん、部屋を歩く際の些細な振動やペットの接触だけでも、熱湯を満たした金属の塊は容易にバランスを崩す。
さらに見過ごせないのが火災のリスクだ。東京消防庁の統計や注意喚起によれば、ストーブの天板に載せたやかんの水が完全に蒸発する「空焚き」事故が頻発している。水が干からびたやかんは急速に異常過熱し、取っ手の樹脂パーツが溶けて発火したり、周囲のカーテンや可燃物に熱を伝えて出火の原因になったりする。沸騰の蒸気音はいつの間にか消え、気づいたときには異臭と煙が立ち込めているというケースは決して珍しくない。