天才漫才師りあるキッズ解散の深層と波乱を超えた二人の現在地
1990年代後半、吉本興業の歴史に前代未聞の事態が起きた。小学生の少年二人が、正規のプロとして舞台に立ち始めたのだ。安田善紀と長田融宏によるお笑いコンビ「りあるキッズ」である。
彼らの武器は、単なる子どもの可愛らしさではなかった。大人の芸人を喰ってしまうほどのテンポ、的確なツッコミ、そして天性の愛嬌。1998年には結成わずか2年余りで「ABCお笑い新人グランプリ」優秀新人賞を獲得する。当時、審査員席の重鎮たちが顔を見合わせ、その早熟な才能に舌を巻いたという逸話は今も色褪せない。
だが、早すぎる成功は二人から普通の青春を容赦なく奪い去った。放課後はランドセルを楽屋に置き、大人たちに囲まれてネタを叩き込む毎日。漫才に青春のすべてを捧げた代償は、青年期を迎えた頃、徐々に二人の歯車を狂わせていく。