痛いほど刺さる偏愛のリアル『愛がなんだ』が今も愛される理由

痛いほど刺さる偏愛のリアル『愛がなんだ』が今も愛される理由

痛いほど刺さる偏愛のリアル『愛がなんだ』が今も愛される理由にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

本作を語る上で欠かせないのが、主人公・山田テルコを演じた岸井ゆきのと、彼女が執拗に思いを寄せる田中マモルを演じた成田凌の圧巻の演技合戦だ。岸井ゆきのは、恋に盲目になり自らの人生を後回しにする危うい女性像を、目線の泳ぎや微細な仕草の変化で見事に表現した。マモルの何気ない一言に一喜一憂し、彼からの電話ひとつで仕事を放り出す姿は、鑑賞者の記憶の奥底にある苦い思い出を容赦なく呼び覚ます。

一方、成田凌が演じるマモルは、無自覚に相手を振り回す「悪気のない残酷さ」を完璧に体現してみせた。自分を好いてくれる人間に対する甘えと無頓着さ、そして別の女性が現れた瞬間に見せる露骨な態度の変化。二人が醸し出す空気感は、単なる芝居を超えた生々しさに満ちており、観る者に痛烈なリアリティを突きつける。

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中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。