Tsmc特需で激変!熊本の最低賃金改定と暮らし・手取りの真相
時給の引き上げは、働く個人の生活にどれほどの恩恵をもたらすのか。仮に時給が数十円引き上げられ、フルタイム(月160時間勤務)で働いた場合の月収と手取りの変化を試算してみよう。
額面月収では1万円から1万5千円程度の増額となるケースが多い。しかし、そのままの金額が銀行口座に振り込まれるわけではない。給与が増えれば、健康保険料や厚生年金保険料、雇用保険料、さらには所得税や住民税の控除額も連動して増加する。結果として、実際の手取りの増加分は額面アップ額の7割から8割程度にとどまるのが通例だ。
さらに配偶者控除や社会保険の扶養基準である「年収の壁(106万円・130万円)」に直面するパート・アルバイト層にとっては、時給増が就業時間の抑制につながるジレンマも根強い。加えて、菊陽町や合志市周辺を中心としたアパート賃料の値上がりや日用品の価格転嫁が、賃金上昇の恩恵を相殺しかねない現実がある。