突然の激痛から奇跡の生還へ!過酷な闘病を乗り越えた表現者たち
くも膜下出血の予後は極めて厳しい。一般に「3分の1が命を落とし、3分の1に後遺症が残り、社会復帰を果たせるのは残る3分の1」とされる過酷なデータが存在する。その中で、一刻を争う的確な初期対応が生死の分かれ目となった事例は極めて多い。異変を感じた瞬間、迷わず救急車を呼び、脳神経外科の専門設備が整った急性期病院へ搬送することが生存率を左右する。
日本脳神経外科学会が定める治療指針や、高度急性期医療の中核を担う国立循環器病研究センターの知見に基づく医療技術は著しい進化を遂げている。頭蓋骨を開いて動脈瘤の根元を金属クリップで挟む開頭クリッピング術に加え、太ももや手首の動脈からカテーテルを通して動脈瘤の内側にプラチナコイルを詰める血管内塞栓術(コイル塞栓術)が広く普及した。身体への負担が少ない低侵襲手術の進歩により、早期からのリハビリテーション開始とスムーズな社会復帰が可能になりつつある。