土曜ワイド劇場の名作と裏話!配信状況から衝撃トリックまで解剖
耽美なサスペンスから一転、日本人の覗き見趣味と社会風刺を融合させて怪物番組へと化けたのが、市原悦子主演の『家政婦は見た!』である。大富豪や名士の家庭に派遣された家政婦・石崎秋子が、ドアの隙間から上流階級の腐敗を目撃する。ただそれだけの構図が、なぜこれほどまでに大衆を熱狂させたのか。
市原悦子の絶妙な怪演が光る。無邪気さと冷徹な観察眼を併せ持つ秋子のキャラクターは、視聴者の代弁者だった。張り詰めたサスペンスドラマの骨組みに、痛快なカタルシスと滑稽な人間喜劇をドロドロに煮詰め直した構成。視聴率30%超を連発したこのシリーズは、お茶の間の共通言語として平成の世まで君臨し続けた。