ウォルピスカーター『時ノ雨、最終戦争』神高音の真価と熱狂の裏側
ネットシーンでの熱狂は、やがて大手レコード会社を動かす大きなうねりとなった。日本コロムビアからのメジャーリリースという形で世に送り出されたアルバム『ウォルピス社の提供でお送りします。』は、彼の存在を音楽シーンに強く印象付けるターニングポイントとなった。
レーベルの手厚いバックアップを受けつつも、彼独自のセルフプロデュース意識やインディーズ精神はブレることがなかった。「ウォルピス社」という独創的な世界観を構築し、ネット発のアーティストがメジャーの舞台でどこまで自己表現を貫けるかという果敢な挑戦を展開。アルバムに収録された楽曲群は、彼のボーカリストとしての多面性と底知れぬポテンシャルを見事に証明してみせた。