未解決事件の現場写真流出が突きつける法医学の真実と報道倫理
ネットメディアの収益構造がPV数に縛られるなか、デジタルジャーナリズムは常に刺激的なビジュアルの誘惑と隣り合わせにある。凄惨な現場画像にモザイクをかけ、センセーショナルな見出しで読者を釣り上げる手法は、決して一部の悪質なまとめサイトに限った話ではない。
国民の「知る権利」に応えることと、被害者の名誉や遺族の心情を守る報道倫理。この二つが衝突した際、メディアはどこで踏みとどまるべきなのか。真実を伝えるために視覚的証拠の提示が不可欠な局面は存在する。だが、それが単なるクリック稼ぎのための手段に堕した瞬間、ジャーナリズムは自らの存在意義を否定することになる。